事業再生アドバイザーの資格を私が取得するまでの道のりについて話していきたいと思います。
事業再生アドバイザーの試験項目は大きく5つ。
①事業再生の基礎・・・事業再生の経緯と現状
②倒産処理手続き・・・破産や民事再生手続きについて
③事業再生の可能性判断・・・定量分析、定性分析など
④事業再生手法・・・財務リストラ、業務リストラ、事業リストラ
⑤再建計画策定・・・再建計画、DES/DDSなど
私が資格勉強を始める前、上記の知識はほぼゼロに近かったです。そんな私でも2カ月の勉強で資格を取得することが出来ました。
【①勉強時間・勉強方法】
勉強時間を2カ月と書いていますが、時間で言うと50時間くらいだと思います。2時間の勉強を週3日という感じです。
使っていた参考書は、銀行研修社が発行している「事業再生アドバイザー(TAA)検定試験模擬問題集」というものです。
ですが、正直上記の参考書のみでは合格は不可能だと思います。(知識がほぼゼロスタートの場合)
私は知り合いから運よく過去問を入手することができたのが合格できた1番の要因だと思っています。
なぜなら、本番の試験は参考書の模擬問題以上に計算問題が多い、、。
参考書には計算問題の例題が2,3問しかでてきません。ですが本番では6問くらいでてきました。
計算問題を捨て問とせず、しっかりと理解して本番に挑むことが重要です。公式等も暗記しておくのが無難でしょう。
【②覚えておいた方がいい公式を紹介。】
1.限界利益率=1-変動費(売上原価+変動販売管理費)÷売上高
→○○円の経常利益達成のために必要な売上高=(当期の固定費見込+目標利益)÷限界利益率
2.破産配当率=破産原資÷破産債権(詳しくは参考書に書いていると思います。)
3.正常運転資金=売上債権ー仕入れ債務
4.労働分配率=人件費÷付加価値×100
5.マーケット・リスクプレミアム=期待利回りーリスクフリーレート
6.WACC(加重平均資本コスト)→調べると公式がでてきます。これは必ず覚えておいたほうがいいです。過去問も私が受けた時にも出てきました。ならここに公式を書けよという感じですが、すみません。。
【③試験当日・結果】
試験当日の持ち物は、筆記用具、電卓です。
あと、受験票には書いていませんが腕時計は必須!
私の場合試験会場に時計はありませんでした。時間配分は重要ですからね。
試験が終わって、2,3日後に解答が発表されます。私は自己採点をした結果、正解数は35問。60点合格なので、結構ぎりぎりでした。
自信があった文章問題も、思っていたより間違えていたので参考書や過去問のノリで解答をすると間違える可能性が高いです。似たような問題で、あまり文章を読まずに解答すると、少しだけ問題内容が変わっているということがありました。気を付けましょう。
【まとめ.目指せ合格】
今回は私のように金融知識がほぼゼロに近い方向けに書いてみました。
日商簿記2級を持っている私が、今回の試験の難易度を評価すると、
日商簿記★★★★★ なら、事業再生アドバイザー★★★くらいです。
ですが、事業再生アドバイザーという結構ニッチな資格を取得しようとしている方は、金融知識がそれなりにある方のほうが多いのかな。金融知識がそれなりにある方なら難易度ももっと低い気がします。
あと、私は事業再生アドバイザーの試験範囲の内容を結構楽しく勉強していたので、それも合格の要因だったのかなと思います。
今回の体験談が誰かの役に立つことを願っています。
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